福島でしか買えない日本酒12選｜地元の隠れた名酒たち

福島でしか買えない日本酒おすすめ12選

• ①月弓（名倉山酒造）
• ②ロ万（花泉酒造）
• ③花春 純米大吟醸（花春酒造）
• ④ゆり 純米大吟醸（鶴乃江酒造）
• ⑤天明 純米大吟醸火入れ（曙酒造）
• ⑥会津娘 純米酒（高橋庄作酒造店）
• ⑦國権 純米大吟醸（国権酒造）
• ⑧奈良萬 純米大吟醸（夢心酒造）
• ⑨金水晶 大吟醸（金水晶酒造店）
• ⑩星自慢 特別純米 無濾過生原酒（喜多の華酒造場）
• ⑪冩樂 純米酒（宮泉銘醸）
• ⑫大七 生酛純米大吟醸 箕輪門（大七酒造）

それぞれの日本酒の特徴や魅力を詳しく紹介していきますね！

①月弓（名倉山酒造）

名倉山酒造が造る「月弓」は、福島県内限定で販売される純米酒です。名前の通り、月のように柔らかく、穏やかな旨みが特徴。地元・会津若松の湧水と、契約農家の米を使って仕込まれています。香りは控えめで、口当たりが非常に滑らか。冷酒でもぬる燗でも楽しめる万能タイプです。

名倉山は「ほまれ酒造」などと並んで、会津の伝統的な造りを守り続ける蔵。

地元の料理との相性も抜群で、特に「ニシンの山椒漬け」や「こづゆ」と合わせると、米の甘みが引き立ちますよ。

②ロ万（花泉酒造）

「ロ万（ろまん）」は、南会津の花泉酒造が誇る看板銘柄。地元限定流通品も多く、現地でしか手に入らない“裏ロ万”シリーズなどが人気です。

この酒の特徴は、とにかく優しい甘みとジューシーな香り。米の旨味を活かした濃厚な味わいながらも、後味はすっきりしています。花泉酒造は「もち米四段仕込み」という独自製法を採用しており、ふくよかでコクのある味わいを実現しています。

一口飲むと、まるで果実をかじったような柔らかい甘みが広がる…そんな感覚に包まれますよ。

③花春 純米大吟醸（花春酒造）

会津若松の老舗「花春酒造」が手がける純米大吟醸。華やかな香りと繊細な旨みが特徴で、女性にもファンが多いお酒です。

花春の純米大吟醸は、精米歩合50％以下の高精白米を使用。香りはフルーティーで、リンゴや洋梨を思わせる上品な香調。飲み口は軽快ですが、余韻にしっかりとしたコクが残ります。

「飲みやすいけど、しっかり旨い」そのバランスが絶妙で、ギフトにもおすすめ。特に、蔵元限定ボトルは現地でしか買えません。

④ゆり 純米大吟醸（鶴乃江酒造）

「ゆり」は、福島を代表する女性杜氏・会津の鶴乃江酒造が手がける一本。蔵元の名前・ゆりさんから名付けられた、想いのこもった純米大吟醸です。

フルーティーな香りと、柔らかな口当たり。飲むたびに「丁寧に造られたお酒だな」と感じます。蔵では限定本数しか出荷されず、地元の販売店か蔵元でしか入手できません。

香りの繊細さ、余韻の長さ、そして女性らしい優しさが感じられる日本酒です。

⑤天明 純米大吟醸火入れ（曙酒造）

「天明」は、曙酒造の代表銘柄で、地元福島の酒米「夢の香」を使用した一本。透明感のある味わいが魅力で、“瑞々しい日本酒”として全国でも高い評価を得ています。

純米大吟醸火入れは、生酒特有のフレッシュ感を残しつつ、ほどよい落ち着きがある仕上がり。口に含むと梨やメロンのような香りがふわっと広がり、スッと消えていきます。

蔵のある会津坂下では、毎年「天明フェス」が開催され、地元限定酒が販売されることも。まさに“現地でしか味わえない一杯”です。

⑥会津娘 純米酒（高橋庄作酒造店）

「会津娘」は、“会津の米で会津の酒を造る”という哲学のもとに仕込まれた一本。高橋庄作酒造店は、地元農家と連携して酒米栽培から手掛ける、地域密着型の蔵です。

純米酒は穏やかで、米の旨みがしっかり。香りは落ち着いていて、料理と寄り添うタイプです。まさに「毎日飲みたい地酒」。

地元の人に愛され、地元の店でしか買えない—そんな“福島らしさ”が詰まった一本です。

⑦國権 純米大吟醸（国権酒造）

南会津の「國権」は、クラシックな酒造りを守る蔵。純米大吟醸は、山田錦を50％まで磨き、低温でじっくり発酵させた上品な仕上がりです。

口に含むと、穏やかな香りと繊細な旨み。飲み飽きしない大人の味わいです。特に蔵元直売限定の「國権 純米大吟醸 雪中貯蔵」は、雪の中で熟成させた希少な一本として知られています。

⑧奈良萬 純米大吟醸（夢心酒造）

「奈良萬」は、福島を代表する人気銘柄の一つ。全国でも有名ですが、純米大吟醸の一部は地元限定流通です。

控えめな香りと、ふくよかで厚みのある味わい。冷やしても燗でも美味しく、懐が深いお酒です。会津若松駅近くの限定ショップ「奈良萬の杜」でしか買えないボトルもあります。

⑨金水晶 大吟醸（金水晶酒造店）

福島市にある「金水晶酒造店」の代表作。福島駅構内の直売店でしか買えない限定ボトルがあり、観光客に大人気です。

果実のような香りと、やわらかい口当たり。バランスが取れた味わいで、食中酒としても優秀。お土産にも喜ばれる一本です。

⑩星自慢 特別純米 無濾過生原酒（喜多の華酒造場）

「星自慢」は、福島県喜多方の喜多の華酒造場が造る特別純米酒。無濾過生原酒ならではのフレッシュ感と旨みの濃さが魅力です。

数量限定で出荷され、蔵元か一部の地元酒販店でしか手に入りません。口に含むとフルーティーでありながらも力強い味わい。地酒好きにぜひ味わってほしい一本です。

⑪冩樂 純米酒（宮泉銘醸）

「冩樂（しゃらく）」は、いまや全国区の人気銘柄ですが、純米酒の一部は会津限定。蔵元や地元の特約店のみで販売されています。

透明感のある味わいと、果実のような香りが絶妙に調和。日本酒ビギナーにも飲みやすい仕上がりです。

「幻の冩樂」と呼ばれる限定酒を求めて、現地を訪れるファンも多いですよ。

⑫大七 生酛純米大吟醸 箕輪門（大七酒造）

最後に紹介するのは、二本松の大七酒造が誇る名品「箕輪門」。生酛造りの極致とも呼ばれる逸品で、全国新酒鑑評会でもたびたび金賞を受賞しています。

濃厚で旨みが深く、それでいて後味はキレがある。まさに“完成された日本酒”。数量限定生産で、蔵元と一部店舗のみの販売です。

福島でしか買えない日本酒が美味しい理由

①豊かな伏流水と気候が生む最高の米

福島の日本酒の旨さの根底にあるのが、「水」と「米」です。福島県は阿武隈山地と奥羽山脈に囲まれ、清らかな伏流水が豊富に湧き出ています。この天然の軟水が、日本酒造りに理想的な水質を生み出しています。

特に会津地方の水は、口当たりがやわらかく、米の甘みを引き出すのに最適。さらに、昼夜の寒暖差が大きい気候が、酒米の旨みを濃縮させます。まさに「自然が造る名酒」と言っても過言ではありません。

たとえば「冩樂」や「ロ万」に使われている水は、地元の湧水をそのまま仕込み水に使用。ミネラルバランスがよく、酒の味に透明感と優しさを与えています。

②全国新酒鑑評会で金賞を連続受賞

福島の酒の実力を証明するのが、全国新酒鑑評会での金賞受賞数。なんと福島県は、10年以上連続で全国トップクラスの受賞数を誇っています。

これは偶然ではありません。各蔵元が研究熱心で、技術向上に常に取り組んでいるからです。福島県ハイテクプラザなどの公的機関が蔵元と協力して発酵データを分析し、品質向上を図っています。

その結果、「冩樂」「大七」「奈良萬」などが全国レベルで高い評価を受け、海外でも人気を集めています。

③蔵元ごとの個性と伝統技術

福島の日本酒のもうひとつの魅力は、「蔵ごとの個性がしっかりしていること」です。同じ米・水を使っても、造り方や酵母、温度管理によって味がまるで違ってきます。

たとえば、「大七」は生酛造りの名門として有名。伝統的な手法で雑味のない深い旨みを追求しています。一方、「天明」や「ロ万」は若手杜氏が中心となり、フレッシュでモダンな日本酒を造っています。

「伝統」と「革新」が共存しているのが福島の酒の特徴。だからこそ、飲み比べるとその違いがはっきり分かって楽しいんです。

④「夢の香」など福島独自の酒米

実は、福島には県独自の酒米「夢の香（ゆめのかおり）」があります。これは福島県が長年の研究の末に開発した酒造好適米で、香りが高く、ふくらみのある味わいを生み出すのが特徴。

「天明」や「奈良萬」など、多くの蔵がこの夢の香を使っています。この酒米を使うことで、フルーティーでバランスの取れた味に仕上がるんです。

他県では栽培されていないため、まさに“福島のための米”。これが、福島でしか味わえない特別な酒の秘密でもあります。

福島の日本酒｜購入場所おすすめ

福島でしか買えない日本酒は、販売場所も限定されています。ここでは、旅行者でも立ち寄りやすいおすすめの購入スポットを紹介します。

①酒蔵直売所でしか買えない限定酒

福島でしか買えない日本酒を確実に入手するなら、まずは酒蔵の直売所が一番です。多くの蔵元では、見学後にしか購入できない「蔵限定酒」が用意されています。

たとえば、「鶴乃江酒造」では純米大吟醸「ゆり」の限定ボトル、「名倉山酒造」では純米酒「月弓」など、現地でしか出会えない一本があります。

蔵のスタッフと直接話せるのも魅力で、酒造りの背景やおすすめの飲み方を聞くこともできますよ。季節限定の「しぼりたて」や「生原酒」も登場するので、何度訪れても新しい発見があります。

②会津若松の「七日町通り」周辺の地酒専門店

会津若松観光の中心地「七日町通り」は、地酒ファンにはたまらないスポット。古い町並みに並ぶ商店の中には、地元限定酒を取り扱う酒屋が点在しています。

特におすすめなのが「渡部商店」や「会津酒楽館」。ここでは「会津娘」「奈良萬」「國権」などの定番から、地元でしか買えない季節限定酒まで幅広く揃っています。

観光ついでに立ち寄れる立地も魅力で、蔵巡りの締めにピッタリ。

③郡山駅構内「ふくしま地酒プラザ」

新幹線利用の方におすすめなのが、郡山駅構内の「ふくしま地酒プラザ」。福島県内50以上の蔵元の酒が並び、定番から限定まで豊富に揃っています。

特に「冩樂」や「天明」「ロ万」などの人気銘柄は、入荷日が決まっていて、その日だけ販売されることも。運が良ければ“レアボトル”に出会えるかもしれません。

ここでは小瓶サイズも充実していて、飲み比べセットも購入可能。旅行中に荷物を増やしたくない人にも嬉しいポイントです。

駅ナカとは思えない品揃えなので、帰りの新幹線前に立ち寄るのがベストですよ。

④福島空港・福島駅での空港限定酒

「飛行機で帰る前に、お土産を買いたい！」という人には、福島空港の「空港特産品売場」がおすすめ。ここでは「金水晶」や「大七」などの空港限定ボトルが並んでいます。

また、福島駅構内にも「おみやげ処 福島」があり、ここでは「花春」や「会津娘」の小瓶セットを販売。旅の思い出として手軽に持ち帰れます。

特に空港限定の「金水晶 大吟醸 吟のしずく」は、ここでしか手に入らないレア酒として人気。旅行好きの日本酒ファンにはたまらない一本です。

⑤福島県アンテナショップ（東京・大阪）

「現地までは行けないけど、福島限定酒を手に入れたい！」という方は、東京・銀座にある「日本橋ふくしま館 MIDETTE」へ。ここでは不定期で限定酒フェアが開催され、「冩樂」「奈良萬」などが入荷します。

また、大阪・梅田の「日本百貨店しょくひんかん」でも、福島の地酒コーナーが常設。イベント時には蔵元が直接来店し、試飲販売を行うこともあります。

完全な“現地限定”ではありませんが、入荷数が少ないため、タイミングが合えばラッキーですよ。

⑥地元民おすすめの隠れた酒屋

観光ガイドには載っていないけれど、地元民の間で人気の酒屋も多いです。たとえば会津若松の「リカーショップよしの」や、喜多方の「松本酒店」など。

ここでは、地元の蔵元から直接仕入れる限定酒や、試験的に造られた小ロット商品が並ぶこともあります。店主が蔵元と信頼関係を築いているため、限定ボトルが先行入荷することも。

まさに“知る人ぞ知る”地酒ワールド。福島を何度も訪れるファンが、必ず立ち寄るほどの人気スポットなんですよ。

地元の人との会話を楽しみながら、日本酒の新しい出会いを見つけてみてくださいね。

福島でしか買えない日本酒の選び方３ポイント

福島でしか買えない日本酒の選び方を３つのポイントで解説します。

• ①味の系統（フルーティー系・辛口系）で選ぶ
• ②贈答用・自分用で選び方を変える
• ③火入れ・生酒など保存性もチェック

福島には数多くの魅力的な日本酒がありますが、「どれを選べばいいの？」と迷う方も多いはず。ここでは、自分に合った1本を見つけるための選び方を紹介します。

①味の系統（フルーティー系・辛口系）で選ぶ

まず注目したいのが、日本酒の「味のタイプ」です。福島の地酒は、蔵によって味わいが大きく異なります。

例えば、「フルーティーで香り高いタイプ」が好きなら、冩樂や天明がおすすめ。果実のような香りとジューシーな口当たりが特徴で、日本酒初心者でも飲みやすいです。

一方、「キレのある辛口」や「食中酒に合うタイプ」が好みなら、大七 箕輪門や會津娘を選びましょう。落ち着いた旨味と後味の切れがよく、どんな料理にも合います。

タイプ	おすすめ銘柄	特徴
フルーティー系	冩樂・天明・ゆり	香りが華やかで口当たりがやわらかい
辛口・キレ系	大七・會津娘・國権	後味すっきりで食事に合わせやすい
旨口・コク系	ロ万・奈良萬・月弓	米の旨味をしっかり感じる濃厚タイプ

このようにタイプ別に選ぶと、自分の好みにピッタリの日本酒が見つかりやすいですよ。

「食事に合わせる」か「単体で楽しむ」かでも選び方が変わるので、飲むシーンを思い浮かべながら選んでくださいね。

②贈答用・自分用で選び方を変える

次に大切なのが、「誰のために買うのか」という視点です。贈り物として買う場合と、自分で飲む場合では選ぶポイントが違います。

贈答用なら、見た目が華やかで高級感のあるボトルがおすすめ。たとえば、「花春 純米大吟醸」や「金水晶 大吟醸」は、上品なパッケージでギフトに最適です。

一方、自分で楽しむなら、限定感やストーリー性のある銘柄を選びましょう。「ゆり」や「星自慢」などは、現地でしか買えないため、飲むたびに旅の思い出が蘇ります。

特別な記念日やプレゼントにも、“福島限定”という言葉は強いインパクトを与えます。贈る相手が日本酒好きなら、「冩樂」や「奈良萬」は間違いなく喜ばれますよ。

用途	おすすめ銘柄	ポイント
贈答用	花春・金水晶・大七	見た目が豪華で高級感あり
自分用	ロ万・ゆり・星自慢	地元限定で入手困難なレア感

③火入れ・生酒など保存性もチェック

最後のポイントは、「保存性」です。日本酒には「火入れ」と「生酒」の2種類があり、それぞれにメリットがあります。

火入れ酒は一度加熱処理をしているため、常温保存が可能で、味も安定しています。お土産や贈答品にはこちらがおすすめ。

一方、生酒は加熱処理をしていないため、鮮度が高く、フレッシュな味わいを楽しめます。ただし要冷蔵で、持ち運びや保存には注意が必要です。

タイプ	特徴	おすすめ銘柄
火入れ	安定した味わいでお土産に最適	大七・花春・月弓
生酒	フレッシュでジューシー、現地限定多し	天明・星自慢・冩樂

保存方法を知らずに買ってしまうと、せっかくの日本酒が劣化してしまうことも。店員さんに「これは火入れですか？」と聞くだけで、安心して持ち帰れますよ。

また、旅先で冷蔵が難しい場合は、保冷バッグやクール便を利用するのもおすすめです。せっかくの限定酒ですから、最高の状態で味わいたいですね。

お土産にも喜ばれる福島限定日本酒の楽しみ方５選

せっかく福島で限定の日本酒を手に入れたなら、味わい方にもこだわりたいところ。ここでは、福島の酒をもっと美味しく楽しむための方法を紹介します。

①冷酒・常温・ぬる燗での違いを楽しむ

同じ日本酒でも、温度によって味わいがガラッと変わります。特に福島の地酒は、温度変化による表情の豊かさが魅力なんです。

たとえば、「冩樂」や「天明」は、冷酒（10℃前後）で飲むと香りが引き立ち、果実のようなジューシーさを感じられます。夏場はキリッと冷やして、爽やかに楽しむのがおすすめ。

一方、「会津娘」や「大七 箕輪門」は、ぬる燗（40℃前後）で飲むと、旨味がふくらみ、柔らかな甘みが感じられます。寒い時期には最高の癒しです。

「同じ酒でも、まるで別の顔を見せてくれる」──これこそが日本酒の面白さ。ぜひ温度を変えて、自分の“ベスト温度”を探してみてくださいね。

②郷土料理と合わせる

福島の日本酒は、地元の食材と一緒に味わうと、さらに輝きを増します。お酒単体でももちろん美味しいですが、郷土料理と合わせることで、旨味の相乗効果が生まれるんです。

たとえば、「こづゆ」や「にしんの山椒漬け」など、会津の伝統料理は純米系の「月弓」や「會津娘」と相性抜群。米の甘みと出汁の旨みが見事に調和します。

一方、「いかにんじん」や「馬刺し」など濃い味の料理には、「奈良萬」や「國権」など辛口系がおすすめ。後味がスッと切れて、食事が進みます。

郷土料理	おすすめ日本酒	特徴
こづゆ	月弓・會津娘	旨みが重なり、まろやかな味わいに
にしんの山椒漬け	花春・ロ万	甘みと酸味のバランスが絶妙
馬刺し	奈良萬・國権	キレのある辛口が脂を流す
いかにんじん	冩樂・天明	爽やかな酸味がぴったり

地元の食堂や旅館では、これらの組み合わせで提供しているところも多いです。現地で味わうと、きっと忘れられない体験になりますよ。

③お猪口や酒器にもこだわる

日本酒をさらに美味しくする秘訣、それは「器」です。福島の会津若松は、実は“会津本郷焼”や“会津漆器”など伝統工芸の宝庫。お気に入りの酒器で飲むと、味も香りもワンランク上に感じられます。

たとえば、冷酒には薄いガラスのお猪口を使うと、香りが立ちやすく爽やかな印象に。逆にぬる燗には陶器や漆器のぐい呑みがぴったり。温もりが伝わって、お酒がやさしく感じられます。

また、蔵元限定デザインの酒器も販売されていることがあります。旅の思い出として一緒に買って帰るのも素敵ですよ。

「酒は器から楽しむ」──この一手間が、日本酒を特別な時間に変えてくれます。

④飲み比べセットで味の違いを体験

福島の日本酒を深く知りたいなら、「飲み比べセット」が一番おすすめです。多くの蔵元や観光施設では、小瓶セットを販売しており、3〜5種類を少量ずつ味わえます。

たとえば、「ふくしま地酒プラザ」では、「冩樂」「奈良萬」「天明」などの人気酒が一度に楽しめるセットがあります。味の違いを実際に体験すると、自分の好みがハッキリわかりますよ。

「同じ米・同じ県でも、こんなに違うの？」と驚くはず。甘み、酸味、キレの違いを舌で感じながら飲むと、日本酒の奥深さを実感できます。

ぜひ友人や家族と一緒に飲み比べて、感想を語り合ってみてください。きっと盛り上がりますよ。

⑤酒蔵巡りで「造り手の想い」を感じる

最後の楽しみ方は、やっぱり「酒蔵巡り」です。福島には50以上の蔵元があり、それぞれに歴史と想いがあります。

実際に蔵に足を運ぶと、仕込みの様子や香り、そして杜氏の情熱を間近で感じられます。「一滴一滴に魂を込めている」と語る蔵人の言葉に、胸が熱くなる人も少なくありません。

蔵見学では試飲もできることが多く、限定酒を購入できる特典付きのところもあります。「ロ万」「天明」「ゆり」などは、蔵元を訪れた人だけが買える特別酒も存在します。

旅の目的が“お酒”になる──それが福島の魅力なんです。きっとあなたも、訪れた蔵のファンになりますよ。

まとめ｜福島でしか買えない日本酒の魅力を味わう

福島でしか買えない日本酒は、単なるお酒ではなく「土地と人の物語」を味わう体験です。

名水と良質な米、そして蔵元の情熱がひとつになり、唯一無二の味わいを生み出しています。 現地でしか手に入らないからこそ、旅の思い出や贈り物として特別な価値があります。

「冩樂」「天明」「ゆり」「ロ万」──どれも福島の自然と人の手が生んだ芸術品。 一口飲めば、福島の風景がふっと浮かぶような温かさを感じるでしょう。

もっと知りたい方は、福島県公式「ふくしまの酒」サイト や 福島県酒造協同組合の情報もぜひチェックしてみてくださいね。